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今週のリコール届出まとめ
2026年10月13日〜10月20日
公開 2026年10月20日 / 対象期間 2026年10月13日〜10月20日の国土交通省発表分
この1週間に国土交通省が発表したリコールの届出は2件です。乗用車はアウディの一部車種、もう1件はキャタピラーのショベル・ローダ(特殊自動車)です。
要点
一般の整備工場・車販店に関係しやすいのはアウディの届出です。A6・A7・A8・Q7・Q8・RS6の一部で、48Vのスタータオルタネータの不具合により、バッテリが充電されなくなり警告灯が点灯することがあります。最悪の場合は走行不能になるおそれがあります。
キャタピラー 902・903は小型特殊・大型特殊のショベル・ローダが対象で、建機を扱うお店向けの内容です。
1.アウディ A6・A7・A8・Q7・Q8・RS6 の一部(スタータオルタネータ)
フォルクスワーゲングループジャパン株式会社が届け出ました(国土交通省の発表:リコールの届出について(アウディ アウディ Q8 55Tq エアサス 他))。
- 届出日
- 2026年10月15日(令和8年10月15日)
- 届出番号
- 外-4251
- 車名・型式
- アウディ
A6 55Tq(3AA-F2DLZF/AAA-F2DLZF)
A7 SB 55Tq(3AA-F2DLZS/AAA-F2DLZS)
A8 55Tq(3AA-F8CZSF/AAA-F8CZSF)
A8 60Tq(3AA-F8CXYF/AAA-F8CXYF)
A8L 60Tq(3AA-F8CXYL/AAA-F8CXYL)
Q7 55Tq(3AA-4MDCBS)、Q7 55Tq エアサス(3AA-4MDCBA)
Q8 55Tq(3AA-F1DCBS/AAA-F1DCBS)、Q8 55Tq エアサス(3AA-F1DCBA/AAA-F1DCBA)
RS6 アバント(3AA-F2DJPF)
- 対象台数
- 型式ごとに次のとおり(下の一覧を参照)
- 不具合の内容
- スタータオルタネータ(48V ベルト駆動式)で、インバータ内部の電子部品の耐久性が不十分なため、回路基板のハンダ接続部に熱疲労で亀裂が入り、接触不良を起こすことがある。そのため48Vバッテリと12Vバッテリが充電されなくなり、警告灯が点灯し、最悪の場合は12Vバッテリの電圧が低下して走行不能になるおそれがある。
型式ごとの対象台数と輸入期間は次のとおりです。
- A6 55Tq(3AA-F2DLZF):38台(令和2年12月17日〜令和5年7月26日)
- A6 55Tq(AAA-F2DLZF):542台(平成30年12月18日〜令和2年8月14日)
- A7 SB 55Tq(3AA-F2DLZS):66台(令和2年12月17日〜令和5年7月26日)
- A7 SB 55Tq(AAA-F2DLZS):569台(平成30年6月18日〜令和2年9月15日)
- A8 55Tq(3AA-F8CZSF):370台(令和2年11月13日〜令和5年11月1日)
- A8 55Tq(AAA-F8CZSF):472台(平成30年7月26日〜令和2年8月14日)
- A8 60Tq(3AA-F8CXYF):37台(令和2年12月16日〜令和5年8月18日)
- A8 60Tq(AAA-F8CXYF):185台(平成30年7月30日〜令和2年7月28日)
- A8L 60Tq(3AA-F8CXYL):25台(令和2年12月16日〜令和5年7月26日)
- A8L 60Tq(AAA-F8CXYL):39台(平成30年7月30日〜令和2年5月12日)
- Q7 55Tq(3AA-4MDCBS):11台(令和2年7月16日〜令和4年9月27日)
- Q7 55Tq エアサス(3AA-4MDCBA):485台(令和2年7月16日〜令和5年11月27日)
- Q8 55Tq(3AA-F1DCBS):1台(令和4年3月17日)
- Q8 55Tq(AAA-F1DCBS):1台(令和元年9月19日)
- Q8 55Tq エアサス(3AA-F1DCBA):678台(令和3年1月15日〜令和5年11月1日)
- Q8 55Tq エアサス(AAA-F1DCBA):483台(令和元年5月31日〜令和2年7月28日)
- RS6 アバント(3AA-F2DJPF):63台(令和3年1月15日〜令和5年9月12日)
改善措置は「全車両、スタータオルタネータを点検し、該当するものは対策品に交換する」です。不具合件数は3,316件で、事故はなし。市場からの情報で見つかりました。リコール開始日は届出と同じ2026年10月15日です。
使用者にはダイレクトメール・電話・電子メール等で通知され、自動車特定整備事業者向けには日整連発行の機関誌に掲載されます。問い合わせ先はアウディ コミュニケーションセンター(フリーダイヤル 0120-598119)です。
2.キャタピラー 902・903(ファンガード)
キャタピラージャパン合同会社が届け出ました(国土交通省の発表:リコールの届出について(キャタピラー 902 他))。
- 届出日
- 2026年10月19日(令和8年10月19日)
- 届出番号
- 5892
- 車名・型式
- キャタピラー
「902」YDM-YH2(小型特殊自動車)/YDM-YH2L(大型特殊自動車)
「903」YDM-YH3(小型特殊自動車)/YDM-YH3L(大型特殊自動車)
- 対象台数
- 計549台(YDM-YH2:327台/YDM-YH2L:11台/YDM-YH3:206台/YDM-YH3L:5台)
製作期間 令和6年5月13日〜令和7年10月31日
- 不具合の内容
- ショベル・ローダの原動機で、設計の検討が不十分なため、冷却ファンとファンガードのすき間(クリアランス)が足りないものがある。そのまま使い続けると、エンジン振動などで冷却ファンがファンガードに当たってファンが破損し、最悪の場合はファンの破片でラジエータが傷つき、冷却水が漏れるおそれがある。
改善措置は「全車両、ファンガードの取付部にスペーサを追加する」です。不具合件数は16件で、事故はなし。市場からの情報で見つかりました。リコール開始日は2026年10月20日です。
使用者にはダイレクトメールか電話で通知されます。届出者が使用者を全員把握しているため、特定整備事業者向けの周知は行わないとされています。改善が済んだ車両には、キャブ後面ガラスの左下か左支柱の下にステッカーが貼られます。問い合わせ先はキャタピラージャパン合同会社 BCPプロダクトサポート&クオリティ(TEL 045-682-3454)です。
整備工場・車販店にとっての意味
- お客様にアウディのA6・A7・A8・Q7・Q8・RS6がいるなら、対象かどうかを確かめましょう。同じ車名でも、対象は上の一覧にある型式と期間の車だけです。車検証の型式と車台番号で照合し、該当するかどうかは販売店か届出者に問い合わせるか、メーカーのホームページの検索画面で確認できます。
- 充電の警告灯が点いたアウディが入庫したら、まずリコール対象か確認しましょう。今回の不具合は「バッテリが充電されなくなり、警告灯が点灯する」ものです。改善措置はスタータオルタネータの点検と対策品への交換で、メーカー側で行われます。
- 「走行不能になるおそれ」がある内容です。対象になりそうなお客様には、通知が届いているか、早めに販売店で点検を受けるよう、ひと声かけておくと安心です。
- キャタピラー 902・903は、建機を扱うお店だけ確認すれば大丈夫です。届出者が使用者を全員把握していて、使用者に直接通知されます。改善済みの車両にはキャブ後部にステッカーが貼られるので、入庫したときの見分けにも使えます。
出典:国土交通省ウェブサイト(リコール情報)、リコールの届出について(アウディ アウディ Q8 55Tq エアサス 他)(令和8年10月15日)、リコールの届出について(キャタピラー 902 他)(令和8年10月19日)を加工して作成。
各発表には、リコール届出一覧表と改善箇所説明図(PDF)が添付されています。
関連:先週のリコール届出まとめ/車屋さんのホームページの先生