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今週のリコール届出まとめ(10月25日〜11月1日)
ポルシェ911のホイール脱輪のおそれ、いすゞギガの運転席など5件

公開 2026年11月1日 / 対象:2026年10月25日〜11月1日に国土交通省へ届け出られたリコール

この1週間に国土交通省へ届け出られたリコールは5件です。乗用車・商用バンが2件、大型トラックが1件、建設機械・クレーンが2件でした。お店のお客様の車に関係するかどうか、車名と型式から確認してください。

要点

一般の整備工場・車販店に関係しやすいのは、ポルシェ911・718系(ホイールのセンターロック機構)と、プジョー「リフター」・シトロエン「ベルランゴ」・フィアット「ドブロ」(メーターが起動しないおそれ)の2件です。トラックを扱うお店はいすゞ「ギガ」の運転席シートも確認してください。日立建機と加藤製作所の2件は、メーカーが使用者を把握しているとして整備事業者向けの周知は行わないとされています。

1. ポルシェ 911・718系 センターロック機構(ホイールが脱輪するおそれ)

届出日
2026年10月28日(令和8年10月28日)
届出番号
外-4255
車名・型式
ポルシェ 7BA-992ME(911 Turbo、911 Turbo S)、7BA-992NC1(911 Carrera GTS)、7BA-992NC2(911 Carrera 4 GTS、911 Targa 4 GTS)、7BA-992NG(GT3)、-982L40-(Spyder RS、GT4 RS)、-992NG-(911 S/T、GT3 RS) 計6型式・10車種
対象台数
計95台(製作期間 令和6年6月10日〜令和6年11月4日)
不具合の内容
ホイールを車軸に固定するセンターロック機構で、製造が不適切なため仕様どおりになっていないものがある。そのまま使い続けるとセンターロックが破損し、最悪の場合、ホイールが脱輪するおそれがある。

改善措置は、全車両の前後左右ホイールのセンターロック機構を点検し、結果に応じて良品と交換するというものです。不具合件数は0件、事故はなしとされています。本件は令和6年12月3日付の「外-3914」のリコールについて、本国から対象車を追加するとの連絡があり、対象範囲を広げて届け出たものです。前回の対象外だった車両が今回新たに対象に入っている可能性があります。改善済みの車両は、車台番号打刻の9桁目の下に黄色のペイントが塗られます。

問い合わせ先:ポルシェカスタマーケアセンター 0120-846-911。国土交通省の発表(ポルシェ 911 Carrera 4 GTS 他)

2. プジョー「リフター」・シトロエン「ベルランゴ」・フィアット「ドブロ」 メーターが起動しないおそれ

届出日
2026年10月29日(令和8年10月29日)
届出番号
外-4254
車名・型式
プジョー「リフター」3DA-K9PYH01・3DA-K9PYH01L/シトロエン「ベルランゴ」3DA-K9CYH01・3DA-K9CYH01L/フィアット「ドブロ」3DA-K9FYH01・3DA-K9FYH01L 計6型式・3車種
対象台数
計1,798台(リフター 242台・262台、ベルランゴ 311台・430台、ドブロ 141台・412台/輸入期間 令和7年11月27日〜令和8年6月12日)
不具合の内容
ボディコントロールモジュール(BCM)の制御プログラムが不適切なため、エンジン始動時にBCMとメータークラスターの間の通信が正しく行われないことがある。そのためメータークラスターが起動せず、速度計などが表示されないおそれがある。

改善措置は、全車両のBCMの制御プログラムを対策仕様に更新するというものです。不具合件数は1件、事故はなしとされています。改善済みの車両には、プジョーとシトロエンは車台番号の左から7桁目の上に白色のペイント、フィアットは運転者席側ドアロック・ストライカ付近に識別ステッカが付けられます。

問い合わせ先:プジョー 0120-840-240、シトロエン 0120-55-4106、フィアットはStellantisジャパンのホームページ(https://www.stellantis.jp)。国土交通省の発表(シトロエン ベルランゴ 他)

3. いすゞ「ギガ」 運転席シートサスペンション

届出日
2026年10月29日(令和8年10月29日)
届出番号
5895
車名・型式
いすゞ「ギガ」 2PG-CVR77D、2PG-CXZ77DT、2PG-CYJ77D、2PG-CYL77D ほか多数の型式(一覧表に型式ごとに記載)
不具合の内容
運転者席のシートサスペンションで設計検討が不十分なため、サスペンションロックを操作するアクチュエータの出力軸が破損し、ロックが解除されず座面の高さ調整ができなくなることがある。そのまま使い続けると、走行振動などで内部のギアが外れ、意図せずロックが解除されて座面が上昇または下降し、サスペンションロックが機能しなくなるおそれがある。

改善措置は、全車両のアクチュエータを対策品に交換するというものです。不具合件数は103件で、事故はなしとされています。発見のきっかけは市場からの情報です。対象の型式は多く、一覧表では例えば CYJ77D系(2PG-CYJ77D 他)が15,861台、CYL77D系(2PG-CYL77D 他)が3,696台と記載されています。対象台数の合計は、発表の一覧表で確認してください。

問い合わせ先:いすゞ自動車 お客様相談センター 0120-119-113。国土交通省の発表(いすゞ ギガ 他)

4. 日立 ZX125W-6・ZX125W-7 走行モータのリリーフバルブ

届出日
2026年10月28日(令和8年10月28日)
届出番号
5897
車名・型式
日立 YDR-LADA(「ZX125W-6」)、YDR-LAFA(「ZX125W-7」) 計2型式・2車種
対象台数
合計558台(ZX125W-6 444台、ZX125W-7 114台/製作期間 平成29年9月1日〜令和8年8月19日)
不具合の内容
ショベル・ローダの走行モータリリーフバルブで、①製造工程が不適切なため内部ガイドのグライドリングが異常摩耗することがある、②ピンスプリングの座面構造が不適切なためスプリングが脱落して破損することがある。そのためリリーフバルブが圧力を保てず、走行モータの駆動用油圧が下がり、最悪の場合、前後進ができなくなるおそれがある。

改善措置は、全車両のリリーフバルブを対策品に交換するというものです。不具合件数は16件、事故はなしとされています。整備事業者への周知については「使用者を把握しているので、周知のための措置はとらない」とされ、使用者には電話やダイレクトメールなどで連絡されます。対策済みの車両には、キャビン左開口部のドアストライカー付近に「No.5897」のステッカーが貼られます。

問い合わせ先:日立建機 品質保証本部 029-832-7109。国土交通省の発表(日立 ZX125W-6 他)

5. カトウ ラフター(KR-25H型 他) アクスルシャフト

届出日
2026年10月27日(令和8年10月27日)
届出番号
5896
車名・型式
カトウ YDS-KRC025(KR-25H型 ラフター)、YDS-KRC027(KR-60H型 ラフター)、YDS-KRC023(KRM-35H型 ラフター)、YDS-KRC028(KR-50H型 ラフター) 計4型式・4車種
対象台数
計150台(KR-25H型 88台、KR-60H型 43台、KRM-35H型 12台、KR-50H型 7台/製作期間 令和6年5月24日〜令和7年5月23日)
不具合の内容
ホイール・クレーンのアクスルシャフトのセンターヨークで、製造工程の管理が不適切なため強度が足りないものがある。そのまま使い続けると、走行時の繰り返し応力でセンターヨークが破損し、最悪の場合、駆動力を伝えられず走行できなくなるおそれがある。

改善措置は、全車両のアクスルシャフトの刻印を点検し、対象ロットのものが付いていれば良品に交換するというものです。不具合件数は2件、事故はなしとされています。整備事業者などへの周知は「全ユーザーを把握しているため、周知のための措置はとらない」とされています。作業が済んだ車両には、運転者席ドア開口部のドアストライカー付近に「No.5896」のステッカーが貼られます。

問い合わせ先:加藤製作所 プロダクトサポート部 03-3458-1122。国土交通省の発表(カトウ KR-25H型 ラフター 他)

整備工場・車販店にとっての意味
  • ポルシェを扱うお店は、前回のリコールで対象外だった車両も確認し直してください。今回は令和6年12月の届出(外-3914)の対象を広げたものです。不具合の内容はホイールの脱輪につながるおそれがあるもので、入庫や販売のときに車台番号打刻の9桁目の下にある黄色ペイント(改善済みの目印)の有無を確認できます。
  • リフター・ベルランゴ・ドブロは、令和7年11月〜令和8年6月に輸入された比較的新しい車両です。新車や登録済未使用車として扱っているお店は、販売前に対象かどうかを確認しておくと安心です。「エンジンをかけたらメーターが点かない」という相談があれば、まずこのリコールを疑ってください。
  • 大型トラックを扱うお店は、いすゞ「ギガ」の運転席に注意してください。不具合件数が103件と、今週の中で最も多く報告されています。「シートの高さ調整ができない」という症状は前兆の可能性があるので、点検や車検で入庫したときに声をかけると親切です。
  • 対象かどうかは車台番号で必ず確認してください。どの届出も「車台番号の範囲には対象外の車両も含まれている場合がある」としています。範囲に入っているだけで対象と決めつけず、メーカーの検索画面か問い合わせ先で確認してください。
  • 建機・クレーンの2件は、メーカーから使用者へ直接連絡されます。整備事業者向けの周知はないため、該当車両を扱う取引先がある場合は、通知が届いているかひと声かける程度で十分です。

出典:国土交通省ウェブサイト(リコール情報)および各報道発表資料(シトロエン ベルランゴ 他(令和8年10月29日)/いすゞ ギガ 他(令和8年10月29日)/日立 ZX125W-6 他(令和8年10月28日)/ポルシェ 911 Carrera 4 GTS 他(令和8年10月28日)/カトウ KR-25H型 ラフター 他(令和8年10月27日))を加工して作成。 各発表には、リコール届出一覧表と改善箇所説明図が添付されています。

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