Column
登録車の手続きの行き先です。ただし「運輸局」に行っても手続きはできません。 似た名前の役所が3つあり、しかも昔の呼び名が今も使われています。どこへ行けばいいのかを整理しました。
どれも同じところを指しています。
| 呼び名 | いまの正式名称 | 備考 |
|---|---|---|
| 陸運局 | 地方運輸局/実際に行くのは運輸支局 | いちばんよく使われる昔の呼び名 |
| 陸運支局 | 運輸支局 | — |
| 陸運事務所 | 運輸支局(沖縄は陸運事務所のまま) | 沖縄総合事務局の陸運事務所は現役の名称です |
| 車検場 | 運輸支局・自動車検査登録事務所の検査場 | 検査そのものは自動車技術総合機構 |
各運輸局の公式サイトはすべて「地方運輸局」「運輸支局」の名前を使っています。 ただ、検索では今も「陸運局」のほうが4倍ほど多く使われています(2026年10月18日 実測)。 お客様に説明するときは「陸運局(いまの運輸支局)」と言い添えると伝わりやすくなります。
国土交通省の出先機関です。民間の団体ではありません。
自動車の登録・検査・整備事業の監督を担当する国の窓口が運輸支局です。 上には地方運輸局があり、全国を次の区分で分けています。
| 地方運輸局 | 管轄 |
|---|---|
| 北海道運輸局 | 北海道 |
| 東北運輸局 | 青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島 |
| 関東運輸局 | 茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨 |
| 北陸信越運輸局 | 新潟・富山・石川・長野 |
| 中部運輸局 | 福井・岐阜・静岡・愛知・三重福井は北陸ではなく中部です |
| 近畿運輸局 | 滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山 |
| 中国運輸局 | 鳥取・島根・岡山・広島・山口 |
| 四国運輸局 | 徳島・香川・愛媛・高知 |
| 九州運輸局 | 福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島 |
| 沖縄総合事務局 | 沖縄運輸局ではなく総合事務局です |
この区分は、自動車整備振興会のブロック区分とも、軽自動車検査協会の地区区分とも同じです。 だから福井県の整備工場は、北陸ではなく中部のグループに入ります。 → 全国の自動車整備振興会 53会
いちばん多い行き違いです。
「中部運輸局(名古屋市中区三の丸2-2-1 名古屋合同庁舎第1号館)では、普通自動車の検査・登録の手続きは行っておりません!」
本局は役所の本部にあたり、窓口業務をしているのは運輸支局と自動車検査登録事務所です。 「◯◯運輸局」で地図を調べて出向くと、何もできずに帰ることになります。
大きく3つに分かれます。
新規登録、移転登録(名義変更)、変更登録(住所変更など)、抹消登録。 希望番号・図柄入りナンバープレートの申込、登録事項等証明書の請求、各種様式の入手、 回送運行許可(ディーラーナンバー)もここです。 ワンストップサービス(OSS)でオンラインでできるものもあります。
継続検査(車検)、新規検査、構造等変更検査、予備検査。 検査そのものの審査は独立行政法人 自動車技術総合機構が行います(道路運送車両法第74条の2)。 運輸支局の庁舎に機構の検査場が併設されている形です。 基準緩和、街頭検査もこの分野です。 → 自動車技術総合機構とは
自動車特定整備事業の認証、指定自動車整備事業の指定、 認証申請書・認証基準パンフレット・指定工場の基準の配布、整備主任者の届出、 不正車検・不正改造車等の通報窓口。整備工場にとっては、ここが一番の関わりどころです。
このほか、バス・タクシー・トラックといった自動車運送事業の許認可、 海運・船舶・船員に関する業務も地方運輸局・運輸支局の担当です(海のない県では海事部門が置かれないこともあります)。
関東運輸局は窓口を 「管轄の運輸支局・自動車検査登録事務所」とまとめて案内しています。 どちらでも登録・検査の手続きはできますが、違いがあります。
| 運輸支局 | 自動車検査登録事務所 | |
|---|---|---|
| 数 | 原則として都道府県に1つ | 人口や台数の多い地域に追加で設置 |
| 登録・検査 | できる | できる |
| 整備事業の監督認証・指定など | 扱う | 扱わないことがあります |
| 運送事業の許認可 | 扱う | 扱いません |
| ナンバーの地名 | 管轄する地域ごとに決まります(同じ県内でも地名が分かれるのはこのためです) | |
自動車特定整備事業の認証、指定自動車整備事業の指定を出すのは地方運輸局長で、 申請の窓口は管内の運輸支局になります。 自動車検査登録事務所では扱っていないことがありますので、出向く前に電話で確認してください。 → 認証工場・指定工場の書き方
運輸支局が扱うのは登録車(普通車・小型車)です。 軽自動車の検査事務は、道路運送車両法第74条の3により軽自動車検査協会が行います。 名義変更も住所変更も、軽自動車は協会の事務所・支所が窓口です。
・自動車の登録・検査の法定手数料が変更されました(令和8年4月1日〜)。
・検査窓口の昼休憩時間における継続検査の更新手続きが休止になりました。昼をはさんで持ち込む段取りは組み直しが必要です。
・昼休憩時間における電話対応が見直されました。
いずれも関東運輸局のお知らせで確認したものです(2026年10月18日)。 運輸局ごとに取扱いが違う場合があります。管轄の運輸局・運輸支局の案内をご確認ください。
このほか、千葉運輸支局を皮切りに「登録手続き申請書メーカー」の運用が始まっているなど、 窓口の運用は少しずつ変わっています。久しぶりに持ち込むときは、先に管轄のサイトを見ておくと確実です。
お客様は「運輸支局」も「軽自動車検査協会」も区別していません。 「名義変更・住所変更・廃車の手続きも代行します」と一行書いておくだけで、 役所に行く手間を省きたい方の問い合わせにつながります。 認証工場・指定工場の表記にはルールがあるので、認証工場・指定工場の書き方もあわせてご覧ください。
違います。運輸局は地域の本部で、検査・登録の窓口はありません。中部運輸局は自分のサイトで「中部運輸局では、普通自動車の検査・登録の手続きは行っておりません!」と明記しています。窓口は運輸支局と自動車検査登録事務所です。
いいえ。軽自動車の検査事務は軽自動車検査協会が行います(道路運送車両法第74条の3)。ただし二輪車は運輸支局です。
その名前の組織はありません。軽自動車には「軽自動車検査協会」がありますが、登録車(普通車・小型車)では役割が分かれていて、窓口が運輸支局・自動車検査登録事務所、審査を行うのが独立行政法人 自動車技術総合機構(道路運送車両法第74条の2)です。検査場は運輸支局等の構内にあり全国93か所で、書類の窓口と同じ敷地に並んでいます。→ 自動車技術総合機構/軽自動車検査協会との違い
かつての呼び名です。現在の正式名称は地方運輸局・運輸支局で、各局の公式サイトもこの名前を使っています。検索では今も「陸運局」のほうが4倍ほど多く使われていますが、同じところを指しています。なお沖縄は「陸運事務所」が現役の名称です。
47都道府県の車の手続き窓口に、全国93か所の運輸支局・自動車検査登録事務所の所在地と管轄する市区町村をまとめています。
やっていません。閉庁日は土曜・日曜・祝日と年末年始(12月29日〜1月3日)です。
管轄の運輸支局です。自動車検査登録事務所では扱っていないことがあります。認証・指定を出すのは地方運輸局長で、整備振興会ではありません。
運輸支局の管内に置かれる窓口で、登録・検査の手続きができます。ナンバープレートの地名が同じ県内で分かれるのは、この事務所の管轄があるためです。
出典:中部運輸局「自動車の検査・登録・整備」および 「組織と業務」、 関東運輸局「自動車の検査・登録・整備」、 e-Gov 法令検索「道路運送車両法」第74条の2・第74条の3・第94条の4。 2026年10月18日に確認しました。 受付時間・手数料・運用は運輸局ごとに違い、変わります。出向く前に必ず管轄の運輸支局の案内をご確認ください。
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