Overview
全国53の自動車整備振興会をまとめている団体です。 FAINES、リコール情報検索、整備士の登録試験、標準作業点数表 —— 整備工場が毎日使っているものの、かなりの部分が日整連のものです。
日整連は自らを 「道路運送車両法第95条に基づく全国的な公益団体」と説明しています。 第95条は「自動車整備振興会」という名前を使う法人の目的を定めた条文で、第96条はこの名前を他の者が使うことを禁じています。 → 自動車整備振興会とは(第95条の全文)
目的は、日整連の言葉では次のとおりです。 「自動車の適正な点検・整備を通じて、くるま社会の安全確保、公害防止及び地球環境の保全、 並びに自動車ユーザーの利便の向上を推進するため、自動車の整備に関する設備の改善及び技術の向上を促進し、 自動車整備事業の健全な運営に資するための事業を行っています。」
「日整連」と「振興会」のどちらに連絡すればいいのか、迷いやすいところです。
| 日整連 | 各都道府県の振興会 | |
|---|---|---|
| 立場 | 全国53会を正会員とする連合会 | 日整連の正会員。整備事業場が会員になる団体 |
| 会員になるのは | 振興会(と特別会員) | 整備工場 |
| 全国共通の仕組み | 作る・運営するFAINES、リコール情報検索など | 入口を置く/申込を受ける |
| 研修・講習 | 教材・資料を作る | 実際に開催する |
| 整備士の登録試験 | 実施する | 受験の窓口になる |
| 整備工場からの問い合わせ | — | まずはここ |
FAINES の申込も、研修の申込も、整備士試験の受験申請も、提出先は所属する振興会です。 日整連に直接申し込む形にはなっていません。
自分の県の振興会は 全国53会の一覧 から探せます。
どの県の工場でも同じように使えるのは、日整連が用意しているからです。
2026年10月18日に jaspa.or.jp で確認したものです。 システムの名前や入口は変わることがあります。利用の前に公式サイトをご確認ください。
整備士の試験を実施しているのは日整連です。
自動車整備士の資格試験のうち、自動車整備技能登録試験は日整連が実施しています。 日整連のサイトでは次のものが公開されています。
工場に置いてある本の多くが、日整連の発行です。
| 分類 | 主なもの |
|---|---|
| 標準作業点数表 | 自動車整備標準作業点数表。近年はCD-Rで発行(2023年版・2024年版・2025年版)。古い年版は乗用車編・貨物車編・定期点検編に分かれていました |
| 統計データ | 自動車整備白書(令和7年度版)/図で見る自動車整備白書/自整業の経営・給与データブック |
| 整備技術書 | 定期点検・整備サービス・データ(CD-R)/自動車定期点検整備の手引/電気自動車等の整備業務における特別教育用テキスト |
| 法令関係 | 法令教材(令和8年度版)/自動車整備関係法令と解説(令和8年版)/最近改正された法令・通達集(整備事業編) |
| 整備主任者研修資料 | 自動車整備新技術 学科研修用/実習研修用 |
| 整備士養成テキスト | 1級・2級・3級の各テキスト(新制度対応版を含む)/基礎自動車工学/基礎自動車整備作業 |
日整連は発刊行物の訂正一覧も公開しています。 手元の本に訂正が出ていないか、ときどき確認しておくと安心です。
日整連が「主な事業」として挙げているものです。
整備業界が安全の確保・環境の保全に貢献していることや、プロによる点検・整備の必要性を情報発信し、社会的地位の向上とオアシス車検等の普及促進を図る。
社会の理解と信頼を高め、あらゆる面での法令遵守体制を確立することにより、事業経営の秩序と業界の健全化に努める。
整備事業に関する法的環境を研究し、法制・税制等関係法令の実態に即した適正な運用、改善を要望する。
自動車関係行政に協力し、交通安全対策等の諸施策の推進に協力する。
情報の高度化・伝達の迅速化に対応するため、整備事業場のICT化の促進に努める。
使用済み自動車の適正処理、リサイクル部品の普及促進を図るとともに、自動車使用者への啓発に努める。
定期的な点検・整備の必要性と保守管理責任の意識を浸透させ、整備事業への理解と信頼を得るための事業を推進する。
整備士養成の質的向上に努めるとともに、技術革新に対応した整備技術の向上を図るため技術研修の充実に努める。
自動車整備技能登録試験を行うとともに、外国人自動車整備技能実習評価試験や自動車整備分野特定技能評価試験の適切な運営・充実に努める。
業界内の意思疎通を図り、整備業界への理解と認識を高める広報活動を行う。海外諸国の実態把握、国際的な協力にも努める。
整備事業者および整備関係者を対象とした共済福祉事業を推進し、事業経営基盤の強化を図る。
定款に定める諸会議の円滑な運営を主体とし、中央・地方の連携のもとに円滑な組織活動の推進を図る。
「普通車の団体」と「小型車の団体」が別々にあった時代があります。
自動車が現れ、やがて国産自動車が現れます。整備の団体はまだありません。
修理加工業者懇談会 → 修理加工工業組合(普通・小型)→ 日本自動車修理加工工業組合連合会(普通)→ 日本自動車修理統制組合連合会(普通・小型合同)と組織が変わり、昭和20年8月に解散します。
普通車業界は、整備組合 → 整備協同工業組合 → 全国自動車整備工業組合連合会(全整連)→ 全整連解散 → 日本自動車整備協会。
小型車業界は、整備協同組合 → 全国小型自動車整備組合連合会(全小整連)→ 日本小型自動車協会(日小販協と合体)。
普通車側に社団法人 自動車整備振興会、そして社団法人 日本自動車整備振興会(日整振)。
小型車側に社団法人 小型自動車整備振興会、そして社団法人 全国小型自動車整備振興会連合会(全小整振連)。
いまの各県の振興会の多くが、この時期に設立されています。
日整振と全小整振連が合体し、社団法人日本自動車整備振興会連合会(日整連)が発足します。 中央団体の合体に伴い、地方でも普通整振と小型整振の合体が促進されました。 各県に振興会が1つずつという今の形は、ここから来ています。
平成20年12月施行の新公益法人制度により、一般社団法人日本自動車整備振興会連合会へ移行しました。 各県の振興会も同じ時期に一般社団法人へ移行しています。
日整連「日整連の沿革」の表をもとにまとめました。 元の表は1行に複数の年月と複数の組織が入っているため、年月と組織の対応を1対1で特定できない部分があります。 ここでは時期のまとまりごとに、表に書かれている順序のまま並べています。はっきり日付が書かれているのは 昭和42年7月15日(日整連の発足)と平成25年4月(一般社団法人への移行)です。
整備工場からの用件は、まず自分の県の振興会です。FAINESの申込、研修の申込、整備士試験の受験申請、いずれも提出先は所属する振興会です。全国53会の一覧から探せます。
日本自動車整備振興会連合会の略です。英文名は Japan Automobile Service Promotion Association で、JASPAと表記されます。公式サイトのドメインも jaspa.or.jp です。
日整連の正会員は全国53の自動車整備振興会で、特別会員は自動車メーカーや関連団体等です。整備工場は各県の振興会の会員になる形になります。
自動車整備標準作業点数表のことと思われます。日整連の発刊行物で、近年はCD-Rで発行されています。FAINESでも車種ごとに標準作業点数を確認できます。
日整連のサイトでは、継続検査OSSの関連窓口や各種システムへの入口がまとめられています。「日整連・継続検査OSS管理システム」という名前で探されることも多い入口です。名称や場所は変わることがあるため、公式サイトからお進みください。
都道府県ごとに1会ずつ置かれていますが、北海道だけは7地区(札幌・函館・室蘭・帯広・釧路・北見・旭川)に分かれているためです。46+7=53になります。
出典 会員数・所在地・目的は日整連「日整連とは」、 沿革は「日整連の沿革」、 12の事業は「日整連の事業内容」、 運営システムと発刊行物は日整連トップページおよび各案内ページ。 条文は e-Gov 法令検索「道路運送車両法(昭和26年法律第185号)」第95条・第96条。 いずれも2026年10月18日に確認しました。会員数・制度・システムの名称は変わります。手続きの前に必ず公式の案内をご確認ください。
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